月の華



「人にお願いされて人殺しちゃうお仕事。」





「え?殺しちゃう?人?」




「そぅ、グサって」




「それがお爺ちゃんとパテルの仕事なのよジェミニ。」




「マーテル本当なの?」






「本当よ。だから貴方はその殺し屋をしてもらうコトになるの。」








「私が人を殺すの?」





そんなのヤダ皆仲良くするもん!




ヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダ




「パテルもお爺ちゃんもなりたかったわけじゃないの。」




「え?そーなの?」



「そーだよ。パテルは悪い人を殺すんだ。もー悪さはしないようにって、ジェミニはお友達傷つける子そのままにしとくの?」




「ヤダ。」



「じゃー護る為の訓練しようか。」




「…大変?」




「最初は簡単さ」




「分かった。私もやってみる!」





この時のヤダって言う思いは暫く消えなかった。



パテルと皆にばれないように念入りに個人情報を固めたり、訓練を徐々に難しくして行った。







< 76 / 211 >

この作品をシェア

pagetop