月の華
ニタリと笑う涼大の横に涼大の父である人物であろうBOSSが立っていた。
「さぁさぁメトゥスの皆さん始めようかね。」
空に銃声一発その簡単な合図で抗争は始まった。
私はあの時の仮面を被り、相手を殺めて行った。
コレが終われば暫くは平和なんだ。
こいつらはミーレスを傷付けた悪い人。
倒れて行く奴の武器を抜いたりスピードを利用して急所を殺ったりとあっという間に私の周りは片付いていた。
それは幹部皆同様で、それでも余裕そうに笑う岡宮たち。
ザックリ言わなくてもムカつく。
「なぁ10代目インペラートルさんよぉ、勝てるとでも思ってるのか?」
「お前らはズルいぞ。マフィアまで援助を頼むなんてな。」
死には至らなくても深手をおっていくミーレスたち。
「や…めて。傷付けるな。」
「ルナ!深手のミーレスを安全な場所に移動させろ。モルスの傷も見てくれ。」
モルスまで…嘘でしょう。貴方が殺られたら…
そして、ムーサ、ジョクラトルも四方八方から飛んでくる銃弾を避けるもののなんせあっちのが人数は多い。
勝算が下がって来たわね。
「ルナ早くしろ。」
「インペラートル残りのミーレスのコトも任せます。救命班手当準備!」
私は空き地から少し離れた使われてない家に入ると傷の手当てをしていった。