月の華
「ルナは怪我してないか?」
「モルス無理に動かそうとしないで私は大丈夫。命に至るミーレスも居ないみたいだし…まだ巻き返せるはずよ。」
「無茶かもしれん。こっちは断然的に人数が少ない実力派…体力作ってたとしても限られてるし、そろそろ神経的にもキツイはずだ。」
赤髪をわしゃわしゃ掻きながら考え込むモルス。
辺りを見回し全員手当てが終わったのを確認すると、
「ココにいる以上無理はしないコトね。こっちに送られてくる仲間を助けて。私はもう一度戻るわ。」
そして、タイミングよくジョクラトルからの無線で私は仮面を被り直して戦場に行った。
本当致命的な怪我はないといえ、体力的にも神経的にも限界を迎えてるのが目に見えてる。
「ルナフロース!見ろ。」
涼大に呼ばれその方向を見る。
すると辺りは静かになり攻撃が止んだ。
そして、私の目に飛び込んで来たのは
「イン…ペラ…トル…?」
涼大に囚われているインペラートルの姿。
「何で…」
「老いぼれにはキツイみたいだぞ」
「ルナ気にするな目の前の敵を殺るだけだ。」
そう、インペラートルも仮面越しでも分かる眼差し。
「殺すぞ。」
インペラートルの頭に当てられたピストル______
「辞めて‼︎‼︎‼︎‼︎嫌!」
「ルナ!退却しろ俺は必ず帰るよ。」
「耐えられない…パテル!絶対だよ!」
「コラ。分かったよ。」
仮面を外されたパテルは真剣に言っていた。