月の華
ルナフロースは覚醒した。
深い気持ちはまだ無かったのか、それとも答えに気付いたのか。
俺はレックスを諦めるよ。
なっても我が娘に直ぐに越されそうな気分だ。
ルナは残りの敵を一掃して行って、幹部や岡宮が残っていた。
岡宮の顔は絶望一色で
「涼大…目を…開けてくれ。」
涙ぐみながら涼大に掛けて行っていた。
その隙を打ってルナは岡宮が涼大を抱き締め涙を流した瞬間。
「メルムのBOSSの最期が呆気ないのも嫌でしょうけど、親子愛は負けないと思うよ。悔いはないよね。」
語りかけたあと、岡宮はフッと微笑んだ。
真っ赤な血が涼大の顔を汚した。
そして、ルナは涙を流す岡宮を殺した。
「任務完了____
BOSSさん。悪いコトしてなかったら見逃したけど…最期は綺麗な人だったね。」
涼大と岡宮を横たわらせ何故か呆然としてるメルム幹部に命令し、片付けて行った。
流石冷血の少女。
「…怪我深いね。」
「気にするコトない。」
さっきから吐き気がして傷口が痛む。
「インペラートルは…パテルは病気なんですか?」
ルナ…なにメトゥスの掟破りやってるんだよ。
それに痛いところ突かれたな。
丁寧に早く手当てをしてくれる。
「もし、そうだと言ったら?」
「そうなんですね?」
「あぁ…」
「何の…」
「脳ガンさもう、手術しても遅いそうだし俺は最期までココメトゥスで働く。」
決めてるんだよ。ルナの成長を見るに為にも。