月の華





それからムーサに電話するとムーサも安堵のため息をついて病院に来ると言って電話は切れた。






「舞宮龍さんと風間嵐さんの付き添いの方でお間違いありませんか?」




「はい。」





「お名前とご関係を。」





「舞宮ジェミニです。舞宮龍とは親子で風間嵐とは幼馴染です。」







「そうですか。ご確認出来て良かったです。お2人の体調の方を報告させていただきますね。」







「はい。」








2人の手術を担当した医師は色々質問した後に2人の体調を説明しだした。






「舞宮龍さんは右肩を深くえぐられたように刺されていました。致命傷には至ってなく、その場の止血が上手くいってたみたいです。手術では傷を塞ぎ麻酔が効いてるので後30分ほどは寝ています。

風間嵐さんは上腹部を銃弾が撃ち込まれていました。銃弾はちゃんと取り除きました。こちらも止血が上手くいき致命傷には至らなかったようです。龍さんと同様30分ほど寝ています。」







長々と続く説明にちょっと気疲れをしながらもしっかり聞いた。






「それと、止血手当したのは貴女ですか?」





「はい。そうです。」






医師は笑って





「貴女は完璧に出来ていたココで働いている者でも数は両手で数えれるくらい。」





「そうなんですね。」







「少し勿体無い様な気がしますがメトゥスを継ぐ為ですから仕方ないですね。」






「まぁ、そうなりますね。」








「私はメトゥスの幹部を初めて担当しました。上島です。いつも兵士さん達から幹部の話をお聞きしていました。」







「病院で普通に話していいんですか、?」





「怪我人病人に善悪はありません。
貴女はしっかりしている人だ。息子と同じぐらいなんだろうな。」







「そうなんですね。」








少々と言うより大分長話をした。























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