月の華
靴箱で会った光斗と一緒に教室に行くとさほど人が来てなく今日は遅刻者が多いだろうなと思った。
「今日銀狼に説教しなくちゃいけないのよ。」
「どうしたんだよ。」
「銀河のパテルが私のパテルの担当医でさ、最近口も利かない目すら合わさないそれに加えて帰って来ないらしいのよ。」
「そうなのか。なら見守るぞ。」
「ありがとう。」
光斗が居るだけでも心強いし
まぁあんな生半端な奴らに負けてるようじゃ裏世界じゃ半端な殺し屋になるんだから。
実績を稼ぐ為にも何て…越さなくちゃいけないから。
パテル…インペラートルを。
そして曽祖父…まぁお爺ちゃんであるレックスも。
悪い人を殺す。
私は決めたんだから。
その前に死んだらタダじゃおかないわよ。
パテル____________________
そして、1時限目が終わった頃堂々と遅刻して来た銀狼。
「ちょっと!皆に謝ってよ!銀河達の所為で1時限目皆が迷惑したの!」
「だから?」
「銀河流石に謝った方がいいよ…皆ごめんなさい。」
「利加なに謝ってるんだよ。俺らには関係ないコトだ。」
その時私の頭の中では繋いでた何かが途切れた。
「ふざけんじゃないわ!」
その私の怒鳴り声を聞いてクラスメイトは廊下側や中庭側のカーテンを閉めた。
「ジェミニのセイバイ始まったぞ!」
その男子の一言で周りは固唾を飲んでこっちを眺めてる。