月の華
「銀河!あんたは自己中過ぎなのよ。総長?だから何?暴走族では頂点だろうが関係ない。あんたはクラスメイトに迷惑掛けたの!あんた達の分までやったんだからね。何で利加が悪いみたいになってるか意味不明なんだけど。」
銀河の周りには少しずつ殺気が寄っていた。
でも、そんなのにはお構いなく私は続けた。
「反抗期?あっそ。中学生に戻ったら?反抗したいならどうぞ。私は貴方を捻り潰すわよ。」
そして銀河も切れてって逆ギレして、
「てめぇは偉そうに何なんだよ!うぜぇぞコラ。てめぇは何も知らねぇだろうがよ。一々俺らに命令すんじゃねぇよ。」
「言いたいコトはそれだけ?私は続けていいのかしら。」
「ふざけんじゃねぇよ!」
バチン__________
乾いた音が静かになった教室に鳴り響いた。
「ふざけてるのはあんたでしょ!利加や勇雅を巻き込まないで。」
「うるせぇんだよ!こっちは仲間が死んでんだぞ!忙しいんだよ。」
「仲間が死んだから忙しい?は?だから皆に八つ当たり?ふざけんじゃないわよ。利加も勇雅も辛いんじゃないの?!あんたにも負けないぐらい。生半端にやり過ごしてるあんた達コトは全然理解出来ないけどさ私は八つ当たりなんてしないわ。」
私は突然襟首を掴まれてビックリするも、所詮は粋がって何も見えてない光や闇の判断すらつかない生半端な奴だと思った。