月の華
「銀河は目すら合わせないそうだし真面に帰ってないそうじゃない。」
「あ?誰に聞いたんだよ。」
「それ言ったら銀河はその人を殴りに行くんでしょう?そんなコトさせないわよ。」
銀河は舌打ちをすると襟首を離した。
「銀河は医者になりたくないから避けるの?そんなに頭良いのに」
「ジェミニには関係ない。」
「今ね私のお父さんがお世話になってるのよ。それに無理してならなくても良いのにって言ってたわよ。」
「んだょ…クソだろ。」
「汚いこと言わないで今日ちゃんと帰って!」
「今日は倉庫に泊まりだ。」
「仲間が大事かもしれないけど!お父さんがいつまでいるか分からないのよ?それにそこそこ喧嘩にも慣れてるお父さんなんでしょう?細身だけど筋肉はちゃんとしてたみたいだし。」
と言うと、銀河は両手を挙げた。