forever
1過去 2入学 3きっかけ 4出会い 5すれ違い 6告白 7息苦しさ 8別れ9再会 10真実
                  1過去                
                   流星
 今思えばあの時は平和という言葉がふさわしい時間だった。みんなではしゃいだり   
遊んだり、悪さをした時間を俺は一生忘れない。

 俺たち6人はクラスの中でもひときは仲のいいグループだった。きっかけは全員が6  
年間同じクラスだったこと。それだけだった。

 小5の夏休み、俺たち6人は子供だけで遊園地に出かけた。俺が集合場所に行くと

みんなワイワイ騒いでいた。切手を買って電車で40分ついに目的地に着いた。そこは

思った以上に広く、みんなで色々な所を回った。夜遅く返ったので、お母さんに怒られ 
たけど良い思い出だった。まだその時は・・
                   明海
 次の日学校に行くと亜希が怒っていた。私達5人は訳が分からず亜希以外の人と

相談した。その時は話に夢中で人影に気づかなかった。
                   綾
「私はあまり亜希の性格好きじゃない」と言うと

「私は好き、私はみんなと違って亜希とは幼稚園からの親友だから長所も短所も受け 

 めるつもり・・」真未が負けじと言い返してきた。“親友”その言葉でフっと綾

の頭にあの時の悪夢がよみがえってきた。この前見つけた「大親友」と書いてある真未

と亜希のプリクラのことを・・。だからついつい強い口調で言ってしまった。

「親友とか何?今そんなことこの場で言わないでくれる?そしたらみんな友達じゃな

 いって言ってるのと同じじゃない?」綾は言ってハっとした。そしてすぐに謝った。

「ごめんなさい」この声は話し合いにいる綾以外の心に届いた。しかし人影の心には

届かなかった。人影は涙を流しそのまま走り去った。

 後日5人は亜希に呼び出され、話し合いすることになった。亜希は唐突に言い出し 

た。

「私ってこのグループに必要あるのかな?」みんなビックリしていた。しかし

すぐにみんな笑顔になって

「亜希はとっても大事な友達だよ。」と言った。友達・・。私あんな態度とっちゃっ 
たのに?必要あるの?

   

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