みんなで討論会
勧誘

学校帰り、親に買い出しを頼まれていたので買い物を済ませて帰ろうとしていた。

スーパーの袋の中には野菜に混じって私の大好物、ソーダーのグミが入っている。

私はそのグミを見ているととても気が安らぐ。この食感、この味、この…

ドンッ!!!……誰かが後ろからぶつかってきた。
私はそのまま前に転んでしまった。

(いったぁ…誰だよー…あ。)

後ろを振り返って見ると、とても凛々しい顔立ちの若い男性が立ち尽くしていた。
顔はそこらへんのイケメンよりも遥かにかっこいい。
髪は金髪。チャラチャラしてるなーと思ったが、ピシッとしたスーツを着ている。

男性は私を見てあわあわしている。

男性「すみません!前を見ていなかったもので…大丈夫ですか?」

私「あ!そんな気になさらないで下さい。全然大丈夫ですから。」

私はこんな少女マンガの様なことが現実にあるとは思わなくて、赤面になりながら転げた荷物を拾っていた。

拾い終わり、失礼しますと声を掛けようとしたその時。

男性「あの…討論会って興味ありませんか?」

私「え?」

男性「この近くで討論会所というのを開いているんです。もしよろしければ参加してみませんか?」

まずこんなのは詐欺に違いないと思ったが、彼はそんな感じの人じゃないと普通に思ってしまった。

私「短時間なら…」

男性「本当ですか!ありがとうございます。みんなよろこびますよ^^」

彼のハニカミに心をうたれて行くことになってしまった。
少々、これでよかったのか後悔していた間に、例の討論会所とかいう場所に着いた。

中に入って行くと…
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