神様のイタズラ

「ありがとう〜!!なんかごめんね…」

あたしは有り難くそれを受け取る。

申し訳ないようでいて照れてしまうサプライズに

改めて“久しぶり”を実感した。

その後は淡々とつもりにつもったお話を続ける、


あたしは唐突に佳枝ちゃんに質問を投げかけた。

「佳枝ちゃんお仕事何してるの?」

彼女は綺麗な黄色が浮かぶレモンティーをお皿に置くと静かに答える。

「あたし今銀座でホステスしてるの。」

そうだとは思った。

これだけのプレゼントを友達の為にあげれるのは

やはり経済的に余裕が無いと出来ない事だと思っていた。

あたしの中で水商売に対しての偏見などは一切ない。

でも本人からその答えを聞きたかった。


話しを聞けば

入店1ヶ月目にして既にナンバーワン

そこから不動にその順位を守り続けているという

何故か似た空気感を感じた。


気付けば

あたし達は1年疎遠だったことなど

感じさせない程話し込んでいた。
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