光護ーヒカリモリー
月光石


まぶた越しに差し込む柔らかな日差し。
囁くような鳥のさえずりが頭に響く。


朝が来た。


目をパッチリと開きスマホを充電コードごと手繰り寄せ、日付けと時間を確認する。

〈7月30日 AM6:30〉

表示された文字をみてベットから飛び降り、一階へと続く階段を駆け下りた。


「真希(まき)、誕生日おめでとう!」


フライパンの音と共にお父さんとお母さんの声と笑顔が飛び込んできた。

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