光護ーヒカリモリー
「真希も、もう17歳ね。」
「成長ってのは早いなぁ。」
わたしの頭をなでるお母さんに、コーヒーを飲みながら呟くお父さん。
「真希はあんなにちっちゃかったのにな。」
「時間ってほんとに過ぎるのが早いわね。」
「今じゃこんなに大っきくなって。」
時計の針が動く音が聞こえる。
「お父さん、仕事遅れるよ?」
慌ててパンをかじるお父さん。
わたしたちを微笑みながら見守るお母さん。
そしてわたし。
どこにでもいるような普通の家族の1日が始まった。