光護ーヒカリモリー


「真希、いってらっしゃい!」
「いってきまーす!」

玄関のドアを開いて外に出る。
途端に飛び込む眩しい日差しは、昨日までのものとは違って感じられた。

「おはよ、真希。」
「おはよー!」
「今日は一段とハイテンションだな。」
「涼人(リョウト)、今日がなんの日かわかって言ってるの?」
「ちっこい頃から一緒だからな。嫌でもわかるわ。」

幼馴染みの涼人。
3軒隣に住んでいて、朝一番に顔を合わせるのが涼人だ。

「真希、おはよ。誕生日おめでと!」
「健人(ケント)!ありがとー。覚えててくれたんだ!」
「真希の誕生日だからね。もちろん覚えてるよ。」
「ほんと健人は優しいよねー。誰かさんと違って。」
「ほら、そんなこと言ってると涼人が拗ねるよ?」

幼馴染みの健人。
健人の家も鼻の先にあるため、朝は3人で登校している。
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