契りのかたに君を想ふ
山崎「ったく。今回は証拠も何もあらへんから見逃したるが…これはある意味局中法度に反しとるぞ。お前、切腹なるところやったんやで?」
局中法度……
一 士道に背くまじき事
一 局を脱するを許さず
一 勝手に金策致すことを許さず
一 勝手に訴訟を取り扱うことを許さず
一 私闘を許さず
上記の条文に背く者には切腹を申し付ける
私は士道に背いたんだ。
でも、こうとなったら後戻りは出来ない。
もう古高は私の敵じゃない。
私が信じるしかない。
これから芹沢さんとの約束を果たすんだ。
今まで二条城やら御所やら行っていたのはあくまでも下準備。
私にはやらなきゃいけないことがある。
私の今回の行いは正しい。
大丈夫。
スッ
山崎「どこ行くん?まだ説教は終わっとらん!!」
絵美「烝、楽しいお説教どうもありがとう」
スパンッ
島田「……………………」
山崎「あいつ…っ……、全く反省しとらんやんかーーーーーーーーっっっっ!!!!!」
………………………………
取り敢えず今は池田屋に集中しないと。
他の事を考えていたらどこかで失敗する。
全て私の計画通り事を運ばないと。
私を拾ってくれたみんなに恩を返すんだ。
新撰組を頂点に押し上げてやる。
いや、日本を纏め上げ世界の頂点に押し上げる。
それが私の志。
絵美「さ〜て、準備を始めようかな」