契りのかたに君を想ふ







1858年(安政5年)のある日、俺らは心の臓が口から出るかと思うくらい大きな衝撃を受けた。




「大変だーーーーーっっっ!!!!」




叫びながら松下村塾に飛び込んできたそいつに俺らは只ならぬ不安を感じながら門まで急いだ。





「井伊大老が天皇の許可なしに条約を締結したらしい!!!!!!」





松陰「何だと!!一体なぜそんなことを!!」




吉田先生は今にも屋敷を飛び出して行ってしまいそうなほど怒り狂っていた。




そしてその怒りを抑えられないまま、吉田先生は井伊大老の元へ行き投獄された。





先生は最後に俺らに向かって言っていた。




松陰「君たちと違うところは、私は忠義をしようとし、君たちは功業をなそうとしている」





その後吉田先生は処刑され、還らぬ人となった。





< 138 / 262 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop