契りのかたに君を想ふ






そして気づいた時には最初にいた異空間に戻っていた。




時神「あなたはどうしたい?望むのなら学校から飛び降りる前日に戻すわ。でも、幕末で暮らすというのなら現代からあなたの存在を消す」




自分を愛してくれる家族のもとへ帰るか、大切なかけがえのない仲間達の元へ帰るか、絵美にはむずかしい決断だった。





絵美「もしも…私が現代へ戻ったら、彼等の記憶から私は…」





時神「消えるわ」











母や父には申し訳ないけど、私は彼等なしでは生きて行けない。





だから…っ━━━━━。
























絵美「私は幕末の、彼等の元へ帰る」




そう言うと時神は




"そう言うと思った"




とだけ残し、気づいた時には視界がぐにゃりと曲がった。





< 144 / 262 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop