契りのかたに君を想ふ

平和






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取り敢えず、今年は戦も何も起きない平和な年となる。



新撰組でもまるでそれを象徴するかのような和やかな日々が続いていた。




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永倉「っしゃ〜〜〜〜っ!!!呑むぞー!!」




土方「明日隊務がある奴らは程々にしとけ!!!」



永倉「永倉新八、酒は呑んでも呑まれねえから大丈夫なのだ〜〜!!ガハハハッ!!!」




歌舞伎役者のような声と動きで言うものだからお腹を抱えて笑った。



本日は試衛館からの付き合いである仲間と絵美を含めた10名だけで宴会。




因みに私はあの大阪の一件以来禁酒を言い渡されている為、本日も美味しいご飯を堪能している。




子の刻も遠に過ぎ、みんな良い感じに出来上がった頃、絵美はたくさんの幹部に絡まれていた。




原田「俺ぁ、ヒック....死に底ねの...ヒック…左之助ってんだ!!!」




絵美「はいはい。そうでしたね」




お陰で酔っ払いからのだる絡みも軽やかに避けられるようになった。





沖田「えむぃ〜〜〜!今から…ヒック...平助と飲み比べするろれ、ヒック...しっかり見ていてくらさいお〜〜!!」




藤堂「いざっ!!勝負!!!!!」





確か明日の巡察は1、2番組だった気がする。



沖田はこれからきっと少なくとも一升は飲むだろうから明日は二日酔が待っているだろう。




永倉は既に夢の中。




思わず溜息を吐きたくなるような光景だ。





私はさほど酔っていなそうな斉藤の隣に静かに座った。



絵美「一はいつもあまり呑まないわよね」



斉藤「誰かがあいつらのお守りをしなくてはならないだろう」




あいつら、とは3馬鹿+沖田のことだろう。




近藤は芸子さんに手を出していたが見なかったことにしよう。




土方、山南はチビチビとお酒を呑みながら楽しそうに談笑している。




あの2人があんなに穏やかな顔をしてるのを見たのは久しぶりだった。




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