契りのかたに君を想ふ
坂本「よお〜絵美!」
そう、坂本龍馬だ。
絵美「こんにちわ。本日も宜しくお願いします」
坂本「堅だらしぃな〜。敬語なんか使わのうてええが!」
絵美「お仕事の時はダメです」
ムゥと拗ねる坂本を置いて西郷と薩摩藩家老・小松帯刀邸の中へスタスタと進んで行った。
そしてある一室に入ると中にはここんとこ西郷さんと坂本さんと頻繁に顔を合わせ意見を対立させる男がいた。
絵美「こんにちわ。本日も宜しくお願いします」
桂「やあ。まさかこの日を迎える事などないと思っていたが…君と坂本さんには負けたよ」
西郷「おいもです」
そう、今日 慶應2年 1月22日は歴史的に最も重要な日。
"薩長盟約"が結ばれた日だ。
坂本「じゃー、始めるき」
同盟内容はこうだ。
一、長州藩と幕府軍との戦が始まれば、薩摩は京都に軍を進め守りを固める。
二、長州藩が幕府軍に勝ちそうな展開であれば、薩摩は朝廷に講和を働きかける。
三、長州藩が劣勢な場合でも、半年~1年では決着はつかないので、その間に長州藩を支える策を練る。
四、戦が終われば薩摩藩は朝廷に対して長州藩の無実を訴え、名誉回復に尽くす。
五、万が一、会津藩などが薩摩藩の行動を妨害すれば、薩摩藩も幕府との戦いに加わる。
こうして薩長盟約は結ばれた。