契りのかたに君を想ふ
絵美「あの、私から1つお願いがあります」
桂「お願いとは?」
全てが終わった今言うのは良く無いかもしれないが私だって譲れないものがある。
絵美「私に任せていただければ1年以内に幕府を貴方達の味方にできます。なので敵を幕府軍とするのではなく新時代を待ち望んでいない者達……つまり反逆軍とするのはどうでしょう?」
かなり無謀な話だと彼等は思うだろうが実際そのような事は一切無い。
辛い話ではあるが今年、14代将軍の徳川家茂は亡くなられる。
となると次の将軍は慶喜。
彼ならば私の話に耳を傾けてくれるに違いない。
少なからず尊皇の意を持っているし。
絶対に成功させる自信がある。
坂本「一体どうするがだ?幕府を味方につけるなどいかんだ」
絵美「もう時期、将軍家茂公は亡くなられる。時期将軍は一橋慶喜。彼は未来では最後の将軍とされているの。元々慶喜には尊皇の志があるし私の意見はいつも聞いてくれる。だから絶対的な自信があるの」
桂「しかし…いくら慶喜公が尊皇の志を持っているからといって250年続いた江戸の時代に幕を降ろすとは限らないだろう」
確かに…
周りの側近たちが何と言うか。
絵美「まぁ、なんとかなる…」
西郷「急に頼りなくなったな」
どうしたらいいんだろう…
あ、そう言えば前に
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原田『俺、馬鹿だから上手く伝えらんねえけど、人間って言うのは何かを思いついても行動に移す奴は少ねえだろ?だから行動できたお前は凄いんだよ』
絵美『…………………』
原田『これからは芹沢さんを救えない自分を責めるんじゃなくて、行動に移した自分を誇れ』
絵美『…自分を……誇る……』
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そうだ、芹沢さんの暗殺を回避できなくて悔やんでいた私にそう言ってくれたんだ。
自分を誇れるように行動をしていかないと。
絵美「やってみないと分からないことだってあります!失敗するかもしれない、でも挑戦する前から諦めるよりかはずっといいはず」