契りのかたに君を想ふ
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天皇「久しいな。して、何用か?」
絵美「お久しぶりです。私からご報告がございます。ご存知だとは思いますが薩長盟約が組まれました。その際に私は西郷と共にありました。彼らに着けば日本国はより早く平和が訪れます」
天皇「儂に奴等と手を組めと申すのか!!!」
絵美「そういう事です!」
天皇「…………………………ついにイカれたか?」
ムッ。
人が大真面目に話してると言うのにーーーーー!!!!!!
絵美「良いですか?先程慶喜にも言いましたがあなた方は1つの判断も間違えてはいけない。間違ってしまえば戦が起こる。戦が起これば無邪気な子供たちの笑顔は消え、多くの者が亡くなり、日本国の美しい自然も消えるんです。あなたが今なすべき事は何ですか?!」
天皇「しかし長州の奴らには多くの見方が殺された。なのに今更手を組むなど不可能であろう」
絵美「そんなこと言ったら長州側も幕府に同じだけ味方を殺されてますよ?子供の喧嘩みたいにいつまでも復讐をしあってないでそろそろ仲直りをしたらどうでしょう?長州の者は幕府を許す努力をしてますよ」
天皇・慶喜「………………………………」
絵美「薩長盟約の際に桂さんに私言ったんです。敵を幕府とするのではなく新時代を望まない者とするのはどうか?と。そしたら彼等は最初こそ否定したもののすぐに1年以内に幕府が薩長と手を取り合ったら良いと言ってくれたんです。もう啀み合いはここまでにしませんか?」
私は一刻も早く幕府と薩長が手を取り合い、協力をして国をより良くする姿が見たい。
そして新撰組の監察として仕事を全うしたい。
そうする為にも、今挫けるわけにはいかないんだ。
天皇「……………………絵美、お前は相変わらず丸め込むのがうまいのう」
絵美「へ?」
天皇「いつまでも子供ではいかんだろう」
絵美「………て、ことは…!」
天皇「仕方あるまい」
私は思わず天皇に抱きついた。
絵美「ありがとうございます!!!」
天皇「っっっ!!!……あぁ」(ナデナデ)
絵美が2人を説得できたのは薩長盟約からおよそ半年が過ぎた頃だった。