契りのかたに君を想ふ
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絵美「お久しぶりです」
桂「流石だな。仕事が早い」
絵美「お褒め頂き光栄です」
所変わって長州藩邸。
目の前には桂、吉田、高杉、久坂。
私の横には土方。
後ろには沖田、斎藤。
この光景がこんなにも早く見れるだなんて誰が想像しただろうか。
吉田「絵美、お帰り」
高杉「漸く長州に戻る気になったか」
沖田「何言ってるんですか、絵美は新撰組ですよ」
絵美「桂さん、年末頃から動けるかと」
うるさい奴らは無視して話を始める絵美。
絵美「次期将軍が決まりました。彼は私たちと同じ思想です。将軍が発表されるまでは新撰組は今まで通りの仕事で良いと思われます」
桂「あぁ、そうしてくれ。それから新型の銃を500丁用意した。届き次第訓練を始めてくれ」
絵美「承知」
さすが、仕事が早いのなんの。
絵美「では、そろそろ失礼しますね」
最後に出してもらったお茶を飲む。
高杉「お前…少し肥えたか?」
ブーーーーーーーーーーーッッッ!
隣に座る土方に盛大に吹き出した。
土方「てめぇ………」
絵美「おいコラ晋作。それは女子に言う台詞じゃござらんよ」
高杉「まず女子はそんな喋り方をしない」
絵美「あっそ。じゃあ私達は帰りますので何かあればまた御連絡ください。失礼します」
土方にどやされる前に高速で長州藩邸を後にした。
が、当然逃げ切られるわけでもなく鬼と化した土方に無言で襟首を掴まれ無言で屯所まで帰宅した。
その間、沖田と斎藤は笑をこらえていたとか。
屯所に着くとこってり絞られその日は無事に終わった。