契りのかたに君を想ふ
時神「人の命に関わるお願いはそれなりのリスクがあるの。あくまでも可能性ではあるけど」
そう、私のお願いはただ一つだけ。
"大切な仲間が天寿を全うできるように"
武士として死にたい者もいるだろう。
だけど、全員揃わないとダメなんだ。
1人も欠けちゃいけない。
いずれはそれぞれが家族を持つ。
その家族を守れずに死んでしまったら後悔するだろう。
私の大好きな仲間が後悔して死んでほしくない。
それに私にはみんなが大好きで命よりも大切だから、
私を助けてくれたみんなの為なら命だって惜しくない。
決めた。
この命は仲間のために、
使ってやろうじゃない。
絵美「良いよ。だから、私のお願いを叶えてください」
時神「…っ……本当に、良いのね?」
"いいよ"
私がそう言うと床が透けた。
時神『お前がここに来る事は二度とない。お前の代償は支払われた。存分に江戸の地、幕末で暴れるが良い』
時神の最後の言葉を聞くと私の視界は閉ざされた。
"時神、ありがとう"