契りのかたに君を想ふ
「ふっ。お前にしては優しいな」
時神「雷神…何をしに来たの」
雷神「いいや?ただお前が人間に優しくするなど珍しいなと思っただけさ」
時神「……初めから殺す気は無かった。でも…私が与えた代償は少なからず多くの人間を傷つける。優しくなんてないわ」
雷神「ふーん」
時神「何よ。さっさと仕事に戻りなさい」
雷神「へいへい」
私が人間に優しくなんて…
優しくなんてない。
彼女をたくさん苦しめたのは私。
これからもたくさん苦しめる。
これの…どこが優しいのよ。
ふっ、と自嘲気味に笑うと時神も自らの仕事に戻った。