契りのかたに君を想ふ






………………………………………





原田「結局全員来たのかよ…」




そう、甘味処へ行くまでの間に運良く?悪く?斎藤、永倉、藤堂に出くわし一緒に行くと言うのでみんなで来たのだ。




絵美「まぁ、多い方が楽しいので良いんじゃないですか?」





ふわりと笑うとみんなは頬を赤らめてフイと顔を逸らした。




そんなにひどい顔だったのかしら。




失礼な人たちだ。




沖田「絵美、好きなものを好きなだけ食べてくださいね!」




原田「言っておくが俺は俺と絵美の分しか払わねえからな」




沖田「すいませーーん!」




原田「聞いてんのかよ!!」




「はいよ」




沖田「お団子2つ、草餅2つ、葛餅4つ、お汁粉3杯お願いします」




「へぇ。そちらのお客はん方は?」




藤堂「俺は汁粉!」



斎藤「俺も同じのを」



永倉「草団子と茶」



絵美「みたらし団子を二本」




原田「…茶を一つ」




「へぇ。少々お待ちを」




斎藤「お前はやはりみたらしか」




やはり?



てことは昔から好きだったのかしら?




私は何て答えて良いのか分からず少しだけ微笑んだ。





にしても、沖田さんの食べる量は凄いな。




みんな驚いてないところからいつもの事なのだろうとは思ったが…あんな細い体のどこに入るのだろうか。




しばらくすると甘味が運ばれてきた。




絵美「甘くておいひぃ〜♡」




斎藤「絵美、汁粉も一口どうだ」




絵美「食べたいです!」




パクッ




原・藤・永・沖「あぁーーーーー!!!!」




斎藤のお汁粉を一口だけ口に運んでもらうと物凄い剣幕で4人に叱られた。




当の斎藤は涼しい顔をして知らんふりを決め込んでいる。







その日の会計は結局原田によって支払われた。




ご馳走様です。




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