契りのかたに君を想ふ
スパンッ
絵美「失礼します。土方さん」
土方「来ると思ってたさ。座れ」
絵美が来た理由。
それはここ最近伊藤の噂がやたらと飛び交っているから。
スッ
近藤「俺もその話、参加せてくれないかな」
絵美「近藤さん、もちろんです」
近藤「俺も気になっていたからな」
伊藤の噂とは。
ここ数日、伊藤が多くの輩を集め武器の収集や密会を繰り返し行っていること。
そして近藤と絵美の2人を暗殺しようとしていることだった。
絵美「私だけならまだしも近藤さんを暗殺しようとするなんて…度肝が座ってんのね」
土方「そうとしか思えねえな。こっちには幕府も薩長もいるってのにたかが数十の輩が叶うわきゃねえだろ」
絵美「でも伊藤も頭は良いからそんな確実に負けるようなことはしないはず…。なら何で…」
最近多くの輩と密会を繰り返してるとは言えこちらの数と張り合えるほどではないはず。
土方「…確かにな。絵美、山崎と共に伊藤を洗え」
絵美「承知」
近藤「お前も命を狙われてる身だ。警戒しろ」
絵美「はい」
さて、と。
また忙しくなるぞ。