契りのかたに君を想ふ
絵美「烝、聞いてた?」
山崎「あぁ。こら偉い大変な事になりそうや。わいが副長に伝えるやさかい絵美は風呂入ってこい」
絵美「ありがとう」
山崎「よう頑張ったな」
ポンポンと私の頭を撫でると土方の自室へと行ってしまった。
今回はミスをしていないはず。
ちゃんと任務を遂行できた。
屯所へついた途端先程の疲れと恐怖がどっと襲った。
絵美「本当に…殺される……」
あの憎しみに満ちた伊藤の目が忘れられない。
怖い
体が震える。
お風呂に入って落ち着こう。
脱衣所の前まで行くと襖がガラッと開いた。
絵美「あ…」
原田「あ…」
原田への気持ちがハッキリしてから2人で会うのは初めてだった。
原田「今から入んのか?」
絵美「…え、あ、うん」
何なのこの緊張感は!!!!
原田「じゃあ見張っててやるよ」
絵美「ありがとう。じゃあすぐ上がるね!」
………………………………………
あーもうバカバカバカバカ!!!
何今更緊張してるの!!!
大丈夫。
今まで通り接すれば良いの。
何も緊張する必要はない。
ブクブクブクブク
絵美「プハッ。よし!」