契りのかたに君を想ふ
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早朝
近藤「確認事項がある」
正座をする私と原田の前には近藤を筆頭に試衛館時代からの古株が並んでいる。
近藤「山崎からお前達2人が恋仲だという情報が入ったんだが…」
絵美「事実ですよ」
続きを言いにくそうにモゴモゴしている近藤さんに被せて答えると山南さん、源さんを除いた者達が一斉にうなだれた。
近藤「俺の娘が…ついに……うぅ……」
山南「ようやく絵美に春が訪れましたね」
土方「俺がこんな馬鹿に負けるだなんて…」
沖田「何で左之さんだったんですか?」
永倉「俺も頑張ったんだがな…」
井上「良かった良かった」
絵美「ふふふ、どうぞ皆様宜しくお願いします」
三つ指ついてご挨拶。
祝福してくれる者、現実を受け入れられない者と反応は様々だったが絵美は小さな幸せを感じていた。
嵐はもうすぐ側まで迫っているというのに。