契りのかたに君を想ふ
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慶喜「こんな早朝に皆集めて一体どうしたんだ」
絵美は昨夜、幹部たちに話したことをまた話した。
桂「つまり、これから坂本、中岡、近藤、絵美の4人が暗殺されようとしていると言うことか」
絵美「えぇ。私はともかく、これから国を担っていく方達に死なれては困るんです。そして後には天皇や慶喜も命を狙われる事になるはず。そうなる前に先手を打ちましょう」
坂本「じゃが、そげな急な事を言われても…兵力かて充分じゃないが」
確かに。
伊東にどれだけ仲間を持っていかれたも分かってない今、戦を始めるのは厳しい話だった。
でもここで諦めてられない。
3人の命がかかっているのだ。
絵美「3日でそれぞれの組織を洗い出してください。そこで出た敵からできる限りの情報を2日で出し、残りの2日で戦の支度を始めます」
高杉「無茶言うな!どれだけの人数がいると思ってるんだ!!!」
吉田「いいか?少なくとも5000、多くて数万の部下が双方にいる。それを3日でなるなどm…」
絵美「やらなくてはその部下たちも私達も死ぬ事になる」
吉田の言葉に被せるように言うと室内が静まり返った。
土方「なら、早くしねえとな」
沈黙を破ったのは土方だった。
土方「こちとら部下をやすやすと死なせるために組を守ってきたんじゃねえ」
慶喜「分かった。良いか、何としてでも3日で洗い出し、2日で出来るだけの情報をしぼり出せ。5日後の晩にまた会議だ」
全員「はっ!」