契りのかたに君を想ふ
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慶喜「会津兵から1000人、見廻組からおよそ200人裏切り者が出た」
近藤「新撰組からはおよそ70名が出ました」
高杉「奇兵隊からは300出た」
坂本「翔天隊からは12人、出たぜよ」
久坂「長州兵からは1万弱」
う〜〜〜〜〜ん。
絵美「どこも大体半分くらいかぁ。大丈夫かな…」
吉田「俺は半分以上いると思っていたから少し安心したがな」
西郷「おいもだ」
慶喜「あと2日で戦を開始する。俺はこれから絵美を連れて天皇へ謁見承ってくる」
あ〜そうじゃん。
すっかり忘れてた。
絵美「そう言えば私天皇に会うの初めてだ」
孝明天皇が崩御されてからは慶喜にも天皇にも中々会う機会がなかった。
慶喜「新撰組の中から誰か1人来てくれ。帰りに絵美を屯所へ送る余裕が生憎なくてな」
絵美「いいよ、みんな忙しいし。1人で帰れる」
そう言うとキッ、とみんなに睨まれた。
中岡「おまんも命を狙われている身だということを分っちょうかえ?!」
土方「戦がまもなく始まろうとしている時に何アホな事言ってやがる!!!!」
高杉「絵美の口は縫い付けておくべきだ」
酷い言われようだ。
絵美「でもみんな忙しいんでしょう?新撰組だって幹部しか今日は来てないし。私のお守りしてる余裕ないんだから。私は大丈夫よ?」
久坂「何の説得力もない」
絵美「…チッ」
ガゴン
絵美「ったあ!!!!!!」
久坂「誰に舌打ちしてんだ!!!」
絵美「うるせえな怒鳴るな!!!耳が壊れんだよ!!!」
久坂「(プルプルプルプル)」
絵美「さ、慶喜。早く行くよ」
慶喜「…はぁ…仕方ない。俺が届ける。お前らはもう下がれ」
全員「はっ!」