契りのかたに君を想ふ
家臣「女如きが天子様のご命令に刃向かうなど許せぬ!!!この女を捕らえよ!!!!」
天皇「良い」
家臣「なっ!!何故です!!!貴方様に逆らうなど許されぬ行いでございましょう!!!」
天皇「儂が良いと言っておるのだ。お主こそ…儂の命に刃向かうつもりか?」
家臣「…っ…!」
天皇「お主らがおると話が出来ぬ。下がれ!」
家臣「……はっ!」
oh.....
なんて恐ろしい。
あまり怒らせないようにしないといけないわね。
納得がいかないと言うような顔で下がって行った家臣達。
天皇「部下の無礼を許せ」
絵美「…いえ、気にしてないので」
天皇「ほう。お主は誠に愉快じゃのう」
この人は明治天皇…だったわよね?
孝明天皇よりも若いのに話し方は彼の方が年寄り臭い気がする…。
ま、そんなどうでも良い事は置いておいて。
絵美「あの…こうしてる間にも刻が迫っております」
天皇「あぁ、そうだったな。資金は気にするな。いくらでも出してやる。儂の兵も存分に使うが良い」
慶喜「有り難き幸せ」
天皇「お主らも下がるが良い。戦の支度を始めろ。明日には開戦する」
慶・絵「はっ!」
………………………………………
絵美「本当に送ってくれなくても良かったのに」
慶喜「今この状況でお前が拐われてもお前を救い出せるほど俺たちに余裕がないんだ。頼むから1人で行動をしないでくれ」
絵美「はいはい、分かりました〜」
全く。
みんな過保護だ。
私だって自分の身くらい守れるのに。
何のために今まで修行してきたのよ。