契りのかたに君を想ふ
チャポンッ
絵美「信じらんない。酢昆布食べるか?んのハゲ親父め。何がお前の事は娘のように思ってるよ。その娘を普通売るかっ!!大体普段ご飯に関して何も言ってこないくせに珍しく褒めてくれたかと思えば味噌汁だぞ!私作ってねぇし!!!」
バシャッ
絵美「逆上せる。上がろう」
───────カラカラカラ
絵美「っっっっ!!!」
近藤「あ、嫌、その、覗いてたとかそう言う訳じゃなくてな!だから…その……」
絵美「近藤さん……フフフ。何か言い残すことはありますか?」
近藤「え、嫌!やめてくれぇぇぇぇえ!!!」
絵美「問答無用っっ!!!」
バッッッチンッッッッ★☆★☆★☆★☆
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土方「いやぁ、いい音だ」
山南「本当ですね」
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絵美「だぁぁぁあ!もう!信じられる!?覗きよ!?風呂場を覗かれたの!!!」
顔を真っ赤にして怒りを露わにする絵美の愚痴を聞いているのは諸士調役兼監察の山崎烝。
山崎「まぁまぁ、落ち着けって」
絵美「落ち着け!?落ち着け!?人身売買された上に風呂場を覗かれたの!!父のように思っていた人に!!落ち着けるわけがないでしょう!!!」
山崎「最初に会った頃はおしとやかで可愛らしい女子やったんやけどな。 まぁ、確かに局長がやった事はどれも酷いことやけど冷静に考えてみたらどや? 」
絵美「冷静に?」
山崎「例あげたろか,たとえばやなあ一橋公の件やったら芹沢はんと交わした約束を果たすきっかけになったとか。元々行くつもりやったんやろ?」
絵美「そりゃそうだけど、まだ私もここに来て少ししか経ってないしもう少し慣れたら行動しようと思って…」
山崎「もうちびっと、とかまたぐら後でって言葉は絶対使ったらあかん。 わい本日この時までそう言って行動しはる奴見たことないから。 これからは後で、やなくて今すぐ!を使おうや」
絵美「今すぐ…」
山崎「それからもう一つ。 風呂場の方は、絵美に謝ろうと脱衣所でオロオロしとったら偶々絵美が風呂から上がったってしまったと思えばええやん」
絵美「ふふっ。確かに近藤さんならやりそう」
山崎「せやろ?物事を冷静に解析してみればええんや」
絵美「そっか。そんな考え方もあるのね。だいぶスッキリした!ありがとね、烝!」
山崎「役に立てたなら良かったわ。ほな、またな!」
烝に話して良かった。
何か前よりも大分気持ちがスッキリした。
眠くなってきたな。