契りのかたに君を想ふ





そしてその後、松本君が私に告白したことが学校中に広まった。



それからだ。私が学年中からいじめを受けるようにたったのも。



ーーーーーーーーー……

ーーーーーーーーー……



最後の授業の終わりを知らせるチャイムが鳴ると私は同じクラスである遥と真央に机を挟むようにして囲まれた。




絵美「…ど、どうしたの?」




遥「お前さ、何で学校来るの?」




絵美「……え…」




真央「目障りなんだよね!学校辞めてくれない!?」




絵美「………っ…」





遥「聞いてんのかよ!?」




バキッ





そう言って遥は私の胸ぐらを掴むとそのまま私の右頬を強く殴った。





「顔に傷つけちゃダメだよ〜!親にバレたりしたらどうすんの〜!?」




そう言って声をかけて来たのは穂花だった。





真央「あ、大丈夫!この子親なんていないのと変わらないから!!」




穂花「は?」




遥「コイツの親、絵美が夜寝た後に帰って来て、朝は絵美が起きる前に仕事に行くの。親にまで嫌われてるコイツ、流石に可哀想だよね。」





絵美「…っ……違うよっ…!お母さん達は…私のためにっ…」





真央「うるっさい!!誰もそんなこと聞いてないから!」





私……お母さん達にも嫌われてるの…?





ガッシャーーーーン





音に驚いた私は自分の机が吹っ飛ばされていることに気づくのに時間がかかった。





遥「お前さ、生きてること自体迷惑なんだよね。消えてよ。お前が消えれば親も少し楽になるんじゃない?お母さんだって仕事しなくてすむし」




絵美「……っ…」




穂花「あっ、どこ行くんだよ!!!」




もう何もかもが嫌だった。





生きていることさえーーーー……。




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