契りのかたに君を想ふ






絵美「んのエロオヤジが!!!」




手拭いで隠しておいて良かった。




じゃなかったらきっと……ブルッ!





スパーーーーーーンッッッッッ!!!!!




廊下をガニ股でズカズカと歩き襖を勢いよく開ける絵美の姿は正に般若。




いや、般若にしては可愛すぎるくらいだ。




雪「どうしたの?酷い顔よ?」




絵美「何も聞かないで!!!それより布団出して!!!もう寝る!!!!!」




雪「え、でも慶喜様にお風呂から上がられたら部屋に来るようにと言われてるけど」




絵美「(ギロ)アイツの話はするんじゃねぇ」




雪「…!わ、分かった!」




二条城で一二を争う強さを持つ雪ですら絵美の放つ殺気に震え上がってしまった。




雪「え、絵美!夕餉はどうする?」



絵美「いらん!!!!」




雪「分かった!じゃ、おやすみ!!!」



スパンッ!




絵美「はぁ…」




雪が用意してくれた布団に入るとドッと疲れが押し寄せて来た。




絵美「あ、イライラし過ぎて全く意識してなかったけど気配を消す練習しないといけないんだよね」



明日は手裏剣や苦無の練習って言ってたし。




使えるようになったら風呂場にも持ってくか。




苦無なんて最高だと思う。





さて、明日も早いし寝ようかしら。




私が帰った頃にはきっと物凄く強くなってるだろうからきっと皆んな吃驚するんだろうな〜。




うふふふっ♬




そのまま私は新撰組の事を考えながら眠りについた。




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