契りのかたに君を想ふ
春
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バタバタだった試験から大分経ち、京にも春が訪れようとしていた。
うららかな春。
私に不思議な現象が起き始めていた。
永倉「おっはよー、絵美!」
藤堂「絵美おはよー!」
私の前に出現した新八と平助は私の左右に着き手を握ってきた。
絵美「私、左之の部屋に行きたいんだけど…」
永・藤「ダメだっっっ!!!!」
絵美「(ビクッ!!!!!)な、何で……?」
永倉「あ…いや、だからその……」
藤堂「だ、団子食いに行こうぜ!」
永倉「お、良いなそれ!行こうぜ!」
藤堂「新八さんは別にいらないんだけど…」
永倉「良いじゃねえか、人数は多いい方が楽しいだろ!」
私抜きで繰り広げられている会話。
絵美「多い方がいいなら左之助や総司達も…」
永・藤「ダメだっっっ!!!!」
またしても私の意見は取り入れてもらえなかった。
原田「お前等何やってんだよ」
沖田「そうですよ、僕達抜きで何してるんですか」
2人の登場にあからさまに嫌な顔をする新八と平助。
沖田「絵美さん、2人に変な事されてませんか?」
そう言って私の頭を撫でる沖田。
原田「なんかされたらすぐ俺を呼べよ。助けてやるからな」
そう言って私の首に腕を回す原田。
このようにして最近異常に幹部の方々からのボディータッチが激しい。
絵美「一旦全員私が離れて」
大人しく離れる4人。
その瞬間ここぞとばかりに私に触れてきたのは……
斎藤「絵美、近くに新しい甘味処が出来たらしい」
山崎「よお肩が凝ってるな。わいが揉んでやる」
普段大人しいこの2人。
鬱陶しいことこの上ない。
絵美「はぁ…」
左之助の部屋に逃げようと思ったけど…これじゃあどこに行っても同じね。
源さんの部屋に逃げよう。
絵美「私、忙しいから。みんな離れて!」