契りのかたに君を想ふ
近藤「歳ぃぃぃぃい!!!」
土方「ゲッ、近藤さんどうしたんだよその顔は!!!」
近藤さんの顔は所々から血が出ていて青タンになっているところもある。
近藤「屯所に迷い込んだ猫を放りだそうとしたら…アイツがなかなか素早くて……」
土方「……………………」
新撰組の局長もあいつらと同じ分類なのかもな。
いや、かもじゃなくてそうなんだろうな。
ったく、俺がいねえと誰も何も出来やしねえ。
山南「土方君、今日までにやっておくように頼んだ書類は終わったのかい?」
ゲッ、昼寝しちまって全く手を付けてねえ!!
山南「先程まで絵美さんの部屋で昼寝をしていたようなので、もちろん出来ていますよね?」
山南さん…、目の奥が光ってるぜっっっ!!
背中に冷や汗が伝っているのが嫌でもよく分かる。
土方「で、出来ているかもしれねえが…もしかしたら出来てねえかもしれねえ……」
山南「出来ていないのに、昼寝をしていたんですか?」
土方「あ…いや、だから…その……っ…」
山南「そうなんですか、土方君?」
土方「……………………そうです。ごめんなさい」
山南「土方君…私の部屋へ来なさい」
その日、山南さんの部屋で鬼の副長が正座をさせられていたところを多くの隊士達が目撃していた。
藤堂「土方さんも馬鹿だなあ〜。」
沖田「仕事サボって絵美さんの膝枕なんかで寝てるなんて…土方さん馬鹿にも程がありますよ」
甘味馬鹿と天然馬鹿野郎に馬鹿呼ばわりされていたなんて、土方は知る由もない。