契りのかたに君を想ふ
沖田「ところで絵美さん、その任務はいつなんですか?」
シュタッッッッ!!!!!!!!!!
山崎「明日の朝や」
沖田「出た……」
山崎の登場に顔をしかめる沖田。
山崎「沖田はん、なあんもそこまで嫌がらなくたってええやんか」
沖田「だって…山崎君、最近監察方の仕事を理由に絵美としょっちゅう出かけてるじゃないですか」
そうやって子供みたいに不貞腐れる沖田は男の山崎が見ても可愛いと思える姿だった。
山崎「こっちも仕事せやからしゃあないやろ。遊びやないんや」
沖田「ムッ。そんなの分かってます」
山崎「そうや絵美。明日の打ち合わせしはるからわいの部屋に来い」
絵美「はぁ〜い!」
山崎「ほな、わいは先行っとるからな」
絵美「うん!後でね〜」
山崎に笑顔で手を振り、後ろを振り返ると2人の鋭い視線が突き刺さる。
絵美「な、何よ……」
原田「別に…」
沖田「何でもないですけど…」
嘘こけ。
男の嫉妬は醜いぞ。
絵美「なら二人ともその目をやめて」
沖田「その目ってどの目ですか?」
コノヤロ…。
分かってるくせして。
絵美「じゃ、私は行くね。烝が待ってるから」
原田「普段の俺ならここで引き止めるんだが…仕事と言われちゃ止められねえ…悔しいな…」
なんか後ろからブツブツと独り言が聞こえるが無視。
何も聞こえない。
早く烝の部屋に行かないと。