契りのかたに君を想ふ
スパンッ
絵美「烝ー!来たよー」
山崎「絵美、これからはもうちびっと静かにふすま開けえ。驚くさかい」
絵美「は〜い」
山崎「ほんで明日着る着物と化粧をしてみるさかい、わいが部屋を出てる間に着替えとけ。したら化粧するから」
絵美「了解です!」
それからおよそ半刻程……
山崎「完成や。我ながら完璧やろ」
そう自信満々に言う烝。
絵美「ありがとう!上手く化けられたかな?」
山崎「完璧や!これこそ正に馬子にも衣装やな!」
バキッッッッッッ!!!
絵美「土方さん達に見せてくるね〜」
スパンッ
山崎「て、手加減なしやからな…。肋骨…おれたんやないか?」
絵美は怪力の持ち主という事を忘れていた山崎だった。
……………………………
スパンッ
絵美「土方さ〜〜ん!見てみて!!」
土方「ったく、コラ!!お前はいっつもい……つも………」
絵美「えへへ♬どお?」
土方「…………………」
絵美「あれ?土方さ〜ん?」
完全に固まっている。
もしかして私が可愛すぎて驚いてるとか?
あはっ、やだもう〜!
土方「馬子にも衣装とはこの事だな」
絵美「…………………」
ガツンッッッッッ!!!!
土方「ってえな!!!年頃の女子がする事か!!!!」
絵美「全く信じらんない!!!!」
スパンッッッッッッ!!!
土方「冗談だ馬鹿…」
…………………………
スパンッ
絵美「総司!一!どお?烝にやっもらったの〜〜!」
沖田・斎藤「ブーーーーーーーーーっっっ!」
絵美「ぎゃあっ!汚いなぁ!着物に着いたらどうすんの!」
総司は甘味を、一はお茶を吹き出した。
全く。
汚したら私が烝に怒られるんだからね!
沖田「絵美とても似合ってるよ!」
斎藤「綺麗だ」
絵美「ふふふ。ありがとう!」
スパンッ
やっと満足する言葉を貰えた絵美は大満足で2人の出て行った。
…………………………
スパンッ
絵美「左之、新八、平助見て!!烝にやってもらったの〜!」
永倉「良いじゃねえか!よく似合ってるぞ!」
藤堂「絵美すっごく可愛いよ!」
原田「凄く綺麗だ」
ドキッ
絵美「あ、ありがとう」
あれ?
何で"ドキッ"?
みんな同じような事を言ってくれてたのに何で左之に言われた時だけ?
絵美「じゃ、もう行くね」
スパンッ