蒼空
クラス表の前に来て、2人して深呼吸する。

「ねぇ、優香子。せーので見よっ。」

「わかった、きらり。」

タイミングを確認しあう。

「『せーのっ!!!』」

声を揃えて叫んだ。
そしてすぐに確認する。

「あった!あったよ、優香子!」

「えっ!優香子、まだない。」

「ちょっと待って…」

優香子の名前を探す。
田辺だから、多分女子の真ん中あたり。

「あったよ!」

私は、優香子の名前を自分と同じクラスの中から見つけた。

「優香子、一緒のクラスだよっ!」

「うそー!!!本当に?」

「うんっ!本当に!」

「『やったぁー!』」

場所を考えずに、喜びあって校門の中に入った。
< 7 / 11 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop