蒼空
「私、優香子と一緒のクラスに本当になるなんて思ってなかった!」

「優香子も!本当にびっくり!」

教室へと向かいながら、そんな話をしていた。

「それにしても、階段が多い…」

「だよね…、疲れた。」

私達が通うことになったのは、城山第二学園。
市内では、制服の可愛さと校舎の広さと新しさで有名な高校だ。
それにしても、この校舎は広すぎる。
教室まで、あとどれだけあるのか。

隣で優香子は、もう無理とか言ってるし。

「頑張ろ…、あと少しだよ!」

「うん…。頑張るけど…。」

これから毎日、この階段を上るのかと思うと苦痛で仕方ないと思った。
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