あなたが大好きだから。
ある人との出会い

下校時間。

真歩とは帰り道が反対側だからいつも
一人で帰っている。



帰る足が重い。


怖くないはずなのに。



家についても当然ただいま
なんて言わない。


帰りを待ってるはずがない。


ご飯だけはおいてある。


親はいない。


兄もいない。


私ひとりなんだ。
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