ビジネスおネエの長谷川君
「ねぇ、遥流、あたしのとこで働かない?」
連絡を取ることもないだろう、と思っていたゆりあから電話が来たのは、再会してから1週間たった頃の事だった。
確か、見栄を張りつつ断ったんだ。
だって俺、バリバリ商社マンだぜ、とかなんとか。
再会した時一緒にいた子の勤務している商社の名前を口にしたと思う。
その後、何度となく来た電話や、メールは、総じて同じ口説き文句で。
『遥流は、人当たりいいし、絶対接客に向いてると思う』
『カフェのノウハウ盗んだら、ゆくゆくは自分で店舗も構えられるんじゃない?』
『お給料、今のところほどの保証は出来ないけど、勿論特別待遇にするし』
……そんな、うまい話があるかよ、と思いつつも。
連絡を取ることもないだろう、と思っていたゆりあから電話が来たのは、再会してから1週間たった頃の事だった。
確か、見栄を張りつつ断ったんだ。
だって俺、バリバリ商社マンだぜ、とかなんとか。
再会した時一緒にいた子の勤務している商社の名前を口にしたと思う。
その後、何度となく来た電話や、メールは、総じて同じ口説き文句で。
『遥流は、人当たりいいし、絶対接客に向いてると思う』
『カフェのノウハウ盗んだら、ゆくゆくは自分で店舗も構えられるんじゃない?』
『お給料、今のところほどの保証は出来ないけど、勿論特別待遇にするし』
……そんな、うまい話があるかよ、と思いつつも。