ビジネスおネエの長谷川君
「いらっしゃいませっ♪」


こんなとき、良かったのか悪かったのか。


おネエキャラってのは、やっちゃえば引っ張られて落ち込んでる暇は無くなる。



1人でいる時は、そうやってアイウエオ表に逆恨みをするほど病んでいる俺だけど、ちゃんと仕事は出来ている。


……失恋したと、決まったわけじゃないんだし。


そうだ。


決まったわけじゃない。


それが一縷の望み。


だって、藤浦さんは不思議ちゃんだ。


日が経つにつれ、目にしたショックは和らぎ、何かの間違いだったのでは、と思う自分もいる。
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