ビジネスおネエの長谷川君
幸い、声の聞こえそうな範囲にお客さんはいない。
……でも、例え居たとしても構わない。
「1つ聞いていいですか?」
俺は小さく、でも地声で話しかけた。
「あ……れ?」
オオカミ男が戸惑いながら顎に生えている髭を触る。
「浮気はよくないんじゃないんですか?」
「……おネエじゃないんだ?」
お前はいちいち人の話を聞かない奴だな!!
「おネエじゃないです。浮気はよくないですよね?」
「……浮気なんてしてないけど?」
ふふ、と笑う顔は憎たらしいほどいい感じにワイルドで。
してんだろ、今現在、ばーーーーーーーーか!、と、言ってやりたくなるけれど、我慢する。
……でも、例え居たとしても構わない。
「1つ聞いていいですか?」
俺は小さく、でも地声で話しかけた。
「あ……れ?」
オオカミ男が戸惑いながら顎に生えている髭を触る。
「浮気はよくないんじゃないんですか?」
「……おネエじゃないんだ?」
お前はいちいち人の話を聞かない奴だな!!
「おネエじゃないです。浮気はよくないですよね?」
「……浮気なんてしてないけど?」
ふふ、と笑う顔は憎たらしいほどいい感じにワイルドで。
してんだろ、今現在、ばーーーーーーーーか!、と、言ってやりたくなるけれど、我慢する。