ビジネスおネエの長谷川君
*アイスグリーンティー
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なんか……今日は割と空いている。
たまにはこんな日がないとキツい。
しかも、今日は一人で回さなきゃいけないし、俺はラッキーだ。
トレイを拭きながら全体を見回す。
ずーっとお喋りしている女の子2人組、
さっき来て本を読み耽っている女の人1人、
友達と待ち合わせなんだと言うのんちゃん……
丁度のんちゃんに視線を移したとき、入り口に向かって笑顔で手を振りだした。
その仕草に誘われるように、入り口に向かう俺。
ドアのところに女の子が1人、立っている。
中のテーブルに友達の姿を見つけ、向かおうとしたが店員である俺が近寄ってきたので待ってくれているようだ。