ビジネスおネエの長谷川君
「休憩入りまーす」


お客の入りのピークも過ぎて、ホールに多少余裕が出来てきた午後3時、やっと休憩に入る。


うかうかしてると、ここからまたお茶をして喋る人達(主に女の子)で混み出すけど、夕方からのシフトの子が来て余裕があるから、大丈夫。



腰に巻いた濃いブラウンのカフェエプロンを外し、スタッフルームで伸びをする。


「ヴぅうーーーーーーぅぃい」


俺は、長谷川遥流(ハセガワハル)。28歳。


身長179センチ、体重68キロ。


人に言う時は身長181センチ、体重65キロということにしてある。


小さい事だけれど、イメージは大切だ。


顔は、自分で言うのもナンだけど、結構いけてる。


申し訳ない。


初対面の人には大抵、北欧とのハーフか、と聞かれる。
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