ビジネスおネエの長谷川君
俺は、高校2年までは、仲間内の女子達に『サイテー』と言われながらも


『俺は色んな子と遊びたいから特定の彼女は作らねぇ』


というポリシーだ、という事にしていた。


本当は、地味な藤浦さんが、気になっていたのだけど。


だけど、回りの女の子達だって、俺が


『藤浦さんが好きなんだ』


と言ったら、引いたはずだ。


不特定多数の子と遊びたい、と言った時の何倍も。


だけど、3年の頃。


仲間内の中でも一番気の合う、しかもかなり美人さんの部類に入るであろう子から告られた。


仲間内なのに、告る勇気。


……勇気、というか自信があったのだろう。
< 32 / 198 >

この作品をシェア

pagetop