ビジネスおネエの長谷川君
俺には断る理由が無かった。


話は合うし。


一緒にいて、嫌じゃないし。


顔は滅茶苦茶かわいいし。


スタイルもいいし。


性格もいいし。


……俺自身、藤浦さんが、好きなのかどうかもわからない。

ただ気になる子がいる、なんてことは告白を断る理由にならないと思った。


だから、その子と付き合った。


彩希(サキ)という名前のその子は、俺の事が1年の頃から好きだった、と言ってくれて。


付き合ってみて、楽しかったのも、本当で。


周りにはお似合いだと言われ、俺自身も正しい選択をしたと思っていた。


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