ビジネスおネエの長谷川君
「……ねぇ、さっきの獣の雄叫びみたいの、もしかして遥流?」


ひょこ、と綺麗な顔が覗く。


「あれ?ゆりあいつ来たの?つーか俺じゃないしー」


「ここではちゃんと、テ、ン、チョー。店長って呼んで!

それから、俺とか……うっかりホールでも言わないでよ?」


ゆりあ、こと市村ゆりあが、何だかぷりぷりと一気にまくし立てる。



このゆりあのせいで……いや、お陰で、俺は、今こうしてここにいる。


勿論感謝しているし、ゆりあは美人なので目の保養にもなる。


ただし、気が強すぎて長時間一緒には居られない。


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