ビジネスおネエの長谷川君

今回こんなに藤浦さんが気になるのは、初めましてって言われたことがショックだっただけだ……


と、自分の中で結論が出て、何となくすっきりする。


根が真面目なやっさんは、どうにか純愛ストーリーにしたいようだけど、そんなのまっぴらごめんだ。


俺は、これからも、自由にやっていく。




気が付くとやっさんがスマホを眺めている。


「……酔った勢いで、謝っちゃおうかな……」


良い子だな、やっさん。


「そもそも、なんでシカトされてんだよ？」


「……怒らせちゃったんス、俺」


「……浮気とか？」


「遥流さんと一緒にしないで下さい」


……なんて、失礼な。


俺は、特定の相手がいる間は浮わつかないぞ……一応。